こんにちは。なごみです。書こうかどうか迷いましたが、書くことにしました。社会人になりたての頃に影響を受けた本 第二弾「7つの習慣」のお話です。
超有名な本で、もう色んなバージョンが発売されていて、すでに知ってる方も多いと思います。でもやはり、私の成長過程を語るに避けては通れないものです。
この本によって、自分というものの中心、軸がしっかり保てるようになったと考えています。そして、ストレスが減って楽になりました。どなたかのヒントになるかも・・という小さな期待も込めています。
この中から、私が十数年大切にしている2つの考え方
「パラダイムの転換」と「時間管理のマトリックス」についてご紹介します。
7つの習慣
ぶあっつい本です
一度は目にされたことあるんじゃないでしょうか。全部読むだけでも大変です。社会人なりたての頃に上司から勧められました。
「騙されたと思って読んでみろ」と言われて読みました。結果、騙されはしなかったですね。とても面白かったです。一度では理解できないところもあり、何度も何度も読みました。そして何年かおきにも読みました。
自分の経験や成長度合いによって、その時々で感じ方が違うのも、この本の魅力だと思います。
「個人、家庭、会社、人生のすべて」成功には原則があった!
スティーブン・R・コヴィー著
一人でもピピッときてくれたら嬉しい
成功哲学とか言われると、最初は、なんだかうさん臭さも感じたりします。
でも、これは本当におすすめしたい。特に若い方へおすすめです。
周囲に影響されることなく、自分をしっかり持って、前に進んでいく考え方のエキスみたいなものが詰まっているのです。色々と迷っていた時代に私はこの本にどれだけ助けられたことか。
もしも、この記事を読んでピピッときてもらえたら嬉しい。「そうだ、やっぱり記事に書こう」と思った次第です。
しっかし、分厚い本です。481ページあります。
私も最初見たときは、読めるかな~って思いました。
ボチボチ前から読んでもいいし、パラパラとめくって読みやすいところ、関心の持てるところから拾い読みしてもいいしし・・そういう読み方でも十分価値はあると思います。
パラダイムの転換
聞きなれない言葉かもしれません。パラダイムというのは、物事の土台みたいなものをさします。物事のとらえ方を変えるには、このパラダイムからバタッと変えてしまえっていう話です。
「むぎゅ~」って変えるより、どっちかっていうと「パタッ」と世界が180度変わって見えるような大変化です。
力はほとんど要りません。しんどかったことが楽に、面白くなったり、嫌な人や嫌な事が面白く思えてきたり、イライラしなくなったりします。
パラダイム転換にはコツみたいなものがあります。
それは・・
前提条件を変えてしまうことです。
本の中で紹介されている分かりやすいエピソードを紹介します。イメージしながら読んでください。
パラダイム転換のエピソード
ある日筆者が静かな電車に乗ります。そこへ子供連れの父親らしき人が乗ってきます。その子どもがキャーキャー騒いでいるのに見向きもせず、注意もしない父親。
筆者はそれにイライラ、むかむかします。なんで注意しないのか!
腹に据えかねて父親に一言「あなたのお子さんが皆の迷惑になっていますよ。もう少しおとなしくさせることはできないのでしょうか」と。
父親は「ああ、ああ、本当にそうですね、どうにかしないと。たった今病院から出てきたところです。一時間ほど前に、この子たちの母親が亡くなったのです。子どもたちも混乱しているみたいで・・」と言いました。
この時、筆者の父親に対する気持ちが一瞬にして変わりました。
突然その状況をまったく違う目で見る事が出来た。違って見えたから違って感じ、そして違って行動しました。イライラした気持ちは一瞬に消えました。
「奥さんが亡くなったのですか。それはお気の毒に。何か私にできることはないでしょうか」
一瞬にしてすべてが変わりました。
(p.26のエピソードの要約)
* * *
だからと言って電車で騒いでいいわけじゃない!
・・そうです そうです! 確かに、そうです。
でもその話は横に置いておきましょう。
ここで注目したいのは、筆者の気持ちが一瞬にして変わったという点です。
分かりやすい例だったので本のエピソードを要約しました。
イメージしてみてください。
イライラがすーっと消えてしまった瞬間、そして
逆に父親に対して慈悲の念さえ生まれたというのです。
「見方があり方を決める」
面白いと思いませんか?
パラダイム転換を使えたら省エネ
これは父親の一言でものごとの「前提条件が変わった」ということだと思います。
物事が成り立っている土台みたいなものが変わることで、そのものや出来事に対する見え方ががらりと変わってしまうことがあるのです。
これは、無理やり考え方を捻じ曲げるっていうのとはちょっと違います。
あまり力も要りません。
人工的にパラダイム転換を起こしてみる
つらいことや、嫌な事・・職場や家庭、暮らしていたら色んな事がありますね。そういう時に私は「どこかパラダイム転換できるところがないかな」と心の中で考えます。これがまさに習慣になっています。
慣れてくると、音を立てて頭が切り替わる瞬間があるのです。「あ!そうか」「分かった」思わず口に出してしまいます。
立ち位置を変えて見てみる
相手のことを理解するには「相手の立場に立ってみる」とよく言われます。これ、もう言い尽くされた表現ですね。
「立ち位置を変えてシミュレーションしてみる」感じです。
頭の中のCGで自分をちょっと違う位置に立たせてみるのです。
舞台やドラマの役者の気持ちで別の役に入れ替わってみる。ついでに感情も入れ替えます。
すると、ふわっと頭が軽くなる瞬間があります。
また、他の人のパラダイム転換も意識しています。自分と意見が違うな、とか自分の希望や行動を理解して欲しい時、私はなぜそうしているのかを伝えるようにしています。例えば職場だと日頃の会話に出来るだけ織り込んでみるなど。何故私がそれをやっているのか、またやらないのか理解しやすいようにすることで、うまくいっています。
私なりに温めてきたパラダイムの転換についての解説です。
もし機会があれば原典にも触れてみてください。
時間管理のマトリックス
「重要」と「緊急」の2軸でやることを整理した図
やることってごちゃごちゃっとしがちですね。ちょっと頭の中を整理するために下のような図をイメージしてみてください。
やることを4枠に分類します。この本の中では「重要だけど緊急でない」事に時間を割くことの重要性を説いています。右上の部分です。
この枠の面積を増やせば増やすほど、人生は有意義になっていくと言うのです。
例えば「ものの置き場所を見直してみる」「勉強をする」「スキルを身に着ける」などは、それににあたるのではと思います。
緊急でないけど、重要でないこと・・何か置き去りになっていないでしょうか。
(引用:7つの習慣 |1996年 スティーブン・R・コヴィー著 p.215)
当たり前のこと→だけどなかなか出来ない
そんなの当たり前じゃない!って思いますね。しかし、なかなか出来ないのですよ。ふと考えてみると、私たちの生活は「重要で緊急なこと」「重要でなくて緊急なこと」にいかに振り回されることが多いか。
そして、時には「重要でなくて緊急でないこと」にも振り回されてしまいます。よいのですよ、それでも。重要なことばかりに重きを置くのがいいのかという話もあります。
私は生活や仕事の中では一応、これは「緊急でないけど重要なこと」を、メモして出来るだけそこに時間や力を割り当てるように気を付けています。チェックリストなんかもそれを実践するのに適した方法かと思います。
特に仕事の上では役立っています。新人さんにアドバイスするときなんかはこういう考え方を紹介すると、理解・実践してもらいやすいように感じています。
要約するとだいたいこんな話なのですが、この本の中では、この4枠のことについても詳しく解説されているので、イメージがしやすくなっています。私は職場の新人さんにはこの本はなかなか勧められないですね。いかんせん、分厚いので・・多分、すすめても中々手は付けられないだろうと思ってしまいます。ものすごくやる気があって、育ちたい雰囲気に満ち満ちていたら、情報として教えるかもしれないです・・。
7つの習慣 目次
第一部 パラダイムと原則について
第一の習慣 主体性を発揮する
第二部 私的成功
第二の習慣 目的を持って始める
第三部 公的成功
第三の習慣 重要事項を優先する
第四の習慣 WinWinを考える
第五の習慣 理解してから理解される
第六の習慣 相乗効果を発揮する
第四部 再新再生
第七の習慣 刃を研ぐ
* * *
かた~い言葉が並んでいますね~。
中身はそうでもないですよ。割と読みやすい言葉で丁寧に解説してあります。
英語学習にもおすすめ
英語版7つの習慣
私はkindleで英語版を読みました。日本語版を何度も読んでいて内容は頭に入っていたのでなんとか理解はできました。英語学習をする方にはいい教材になると思います。ボリュームがすごいのですが・・。やりがいはありますよ!
オーディオブックもそうですが、色んな種類が出ていて、どれが本とまったく同じ完全版なのか・・。ちょっと分からないのですが・・今度調べてまた追記したいと思います。
英語の本・オーディオブック
英語の本にチャレンジする場合は、日本語版を読んでからだと内容が理解しやすいと思います。こちらは25周年記念の改訂版です。
日本語 その他のバージョン
日本語のオーディオブック
まんがでわかる7つの習慣
影響を受けた本シリーズ第二弾
私が影響を受けた本「7つの習慣」とパラダイムの転換についてのお話でした。
ちなみに第一弾はこちら
アイデアのつくり方
最後までお読みいただきありがとうございました。
では、またお会いしましょう。