私は10年以上デスクワークでしたが、運動不足が心配で職場の机をカウンターに変えてもらいました。パソコンを1日中使う仕事ですが、ほとんど立って仕事をしています。座る時間は1割程度です。2015年3月に始めました。
始めたきっかけ
ある日、職場の方針で多くの机をカウンターに変更することになったのです。座りっぱなしの害に気付いたトップが自らスタンディングデスクに変更しました。
従業員は希望者だけの取り入れて良いということでしたが、システム管理者の私は他の人のパソコンの設定をしているうちにその良さを実感し、思い切って変更の希望を出しました。日頃から筋力低下が気になっていたのでちょうど良かったのです。医療の世界でも座りっぱなしは寿命に影響があると注目されているということを聞き更に取り入れたくなりました。
いきなり変えるのは不安だったので、まずは1か月だけ立って仕事をして「なんとかいける」と確認した上で、カウンターに変える希望を出しました。
デスク選びのコツ
3年以上実践した私が思う、デスク選びに役立つ重要ポイントをピックアップしました。自分の希望について時間があれば書き出して整理しておくことをおすすめします。私が作成した別のページでも詳しく解説しています。
□ 机の幅・奥行き
□ 手軽に上げ下げできるか(手動・電動)
□ 配線
□ パソコン本体の置き場
□ 補助具の使用(キーボードトレイ・モニターアーム)
□ ファイル置き場
□ 照明の位置
私が使っているスタンディングデスク
私が使っているのは高さ1mのカウンターデスクです。身長158cmの私には、事務作業にちょうど良い高さです。ただキーボードをこの上に載せて使うとほんの少しですが、高めに感じます。あと5~10cm低くてもいいかな。手前にキーボードトレイを付けて位置を低くするのも一つの方法です。
最適な高さは身長や用途によって異なりますので、心配な方は調節が出来るタイプを選びましょう。
カウンターは収納容量が大きいためファイルが見やすく探しやすくなりました。引き出しを開けることなく、ワンアクションでファイルが取り出せるのも魅力です。
厳選★おすすめスタンディングデスク
おすすめのスタンディングデスクは、何と行っても高さ調整ができる昇降式のデスクです。パソコンを使うのと読み書きをするのにちょうどいい高さは違うのです。同じ人でも使う時によってちょうどいい高さは異なります。私の職場でも同じ身長の人でも好みの高さは違っています。また使っていくうちに微調整したくなることもあります。可能であれば調節式のものを導入することをおすすめします。
パソコン用のスタンディングデスクで重要なのは画面とキーボードの位置です。目線は少し下がるぐらい、キーボードは肩が上がらない位置が楽です。
L字型回転式スタンディングデスク
2段式で「立つ」にも「座る」にも対応。低い方のデスクは回転させて収めることができるので省スペースにも役立ちます。
▼クリックで楽天市場の商品説明を表示します。
高さ調整ができる昇降式デスク
IKEA
立ち仕事も座り仕事も両方対応できる昇降式デスクです。こちらはおしゃれなIKEA(イケア)のSKARSTA。デザインが素敵で女性にも人気です。
サンワサプライ
パソコン周りが得意なサンワサプライからも色々出ています。
ガス圧式
こちらはガス圧で昇降式。キャスター付きでホワイトとブラックがあります。見た目もすっきりとして移動もできる。気軽に導入したい方におすすめです。移動するのが前提なら配線も少なくて済むノートパソコンが扱いやすいでしょう。
電動式
電動式は比較的高価ですが、頻繁に上げ下げする方にはおすすめ。長い目で見ると楽ですよ。こちらのサンワサプライのデスクは、横幅広々140cm。高さ表示、メモリー機能付き。天板耐荷重は30kgもありモニターアーム取り付け可能です。
▼その他 電動タイプ(サイズ各種あります)
スッキリタイプ
シンプルなデザインです。
Bauhutte キーボード台付き
パソコン用として使うならキーボード台が収納できるものもおすすめです。中でもバウュッテはサイズ展開が豊富で選びやすいのが特徴です。リビングにも馴染むホワイトは女性にも人気です。
机に載せるタイプ(折りたたみ可)
パソコンをよく使うならこういうシステマチックなものもあります。キーボード台の高さが調節できるのも魅力です。
デュアルディスプレイ(2画面)なら幅80cm以上がおすすめです。
軽量で移動が簡単、ベッドやソファなどでも併用可能なタイプはこちら。
こちらは明るいナチュラルカラーでリビングに馴染むデザインです。
高さが10段階で調節できるので疲れたら座って使うこともできます。
サポートグッズ
キーボードトレイ
カウンタータイプの難点は天板の奥行きが狭くなってしまうことです。そこで私はキーボードトレイを使っています。名前は「トレイ」ですが、キーボードはこの下に入れて使います。私はガラス面の上にパソコンのモニターと電話機を載せ、下にキーボードを半分入れています。横幅はギリギリちょうどのサイズです。
使い勝手はこれがあると無いとでは大違いです。透明だとキーボードが見えるので、半分キーボードを入れながらでも打てます。どちらかと言えば、透明で下が見えるものがおすすめです。
キングジム キーボードトレイ
- 幅40cmタイプ→Amazon 幅40cm×奥行18cm×高さ8cm
- 幅55cmタイプ→Amazon 幅50cm×奥行18cm×高さ8cm
モニターアーム
モニターアームを取り付けると机の上が広く使えます。こちらはなんとトリプルモニター用のモニターアームです。かっこいい。
ノートパソコンが取り付けられるモニターアームもあります。
ICOCOからはタブレット台も出ています。
データホルダー
データホルダーを取り付けると紙や本を立てて見ながらパソコン入力ができます。机に取り付けるタイプが広く使えておすすめです。
スタンディングチェアがあると安心
私の職場ではこのようなチェアを使ってスタンディングを実践している人もいます。初心者や自信のない方には椅子があると安心です。立ったまま腰かけられる椅子もありますよ。
特にサンワダイレクトのハイスツールは上下昇降式で傾けて座れる人間工学に基づいた設計です。デザインもすっきりしていておしゃれです。1脚あると何かと便利です。
折り畳みもできて持ち運べるスタンディングチェア。野外フェスやアウトドア、行列に並ぶ時にも使えます。
こちらも手軽に持ち運べるタイプです。
実感しているメリット
腰痛・肩こりが軽くなった
肩こりが軽くなりました。座っていると固定した角度でずっとタイピングするためどうしても肩周りが固まりがちです。夕方には足がだるくなってきますが、時々足を曲げたりして動かしています。これも心地良い疲れです。
シームレスが心地よい
やってみるとよく分かるのですが、仕事がはかどります。物をとる時、少し他の部屋に行くとき、自分の机と移動がスムーズなのです。この感覚は、そうですね。シームレス感っていう言葉がぴったりです。
呼び出しに対応したり、ものを取りにいったりする時の動きがスムーズになります。
動きだけでなく、気持ちも滑らかになります。「よっこらしょ」が無くなります。机を変えて初めて「座っていた時は移動がおっくうだったのだなぁ」と気付きました。
アイデアが出やすい
姿勢は心理面にも影響を与えます。立って話をしているとどんどんアイデアが出ます。積極的になる感じです。
意見交換も活発になります。
職場にはまだ立って仕事をすることに抵抗がある人もいます。例えば腰痛があるとかいう理由で避けている人はいます。押し付ける訳にはいかないので個人の選択に任されていますが、私としてはぜひおすすめしたいですね。
意見が活発に出る立ち会議
私の職場では朝夕の1日2回立ったままでの部内7名でのミーティングがあります。5〜10分程度でその日の出来事や連絡事項をさっと話すものですが、これが非常に効果的です。ぱぱっと始められて活発に意見が出る。軽いブレインストーミングのような感じです。この会議で生まれたアイデアや実行したことは数知れず。やるとやらないとでは大違いです。日頃気になっていることをこの場で共有でき、思わぬ解決方法が提示されることもありすっきりします。部内の風通しも良くなりました。
座り会議の3倍速ぐらいで意見が交わされてまとまる感じがします。わざわざ会議室に移動したり、会議室を予約したりしなくてもいいのも嬉しい。こまめに会議を開く方がどんどん話が進む気がしています。
日中 眠くならない
食後の眠くてたまらない時間がなくなりました。午後も頭がすっきりしています。
血流が良くなったからでしょう。業務上時々座ることがあるのですが、30分ほどすると眠くなることが多いです。やはり姿勢が影響していることを実感しています。
余談ですが眠くならないようにするなら、早く寝て朝活動する朝活がおすすめです。私も実践しています。
夜よく眠れる
これはよく実感します。夜になるとちゃんと眠くなります。以前は心配事で時々眠れなかったり・・っていう事が時々ありましたが、カウンターにしてからは体が疲れてしまうため、時間がくると自然に眠れるようになりました。
夕方仕事が終わる頃には、ほどよい疲れを感じます。頭と体をバランスよく使えています。
注目されている「立って仕事をする」こと
IT企業でもその効果が注目されています。
▼なぜ座りすぎがよくないのか
▼子どもの学習机にも
実はずっと立っている必要もない
このようにスタンディングの良さをご紹介してきましたが、実は「ずーっと座っていることがよくない。 20~30分に一度立ち上がる」ことがいいと2月8日のあさイチで紹介されていましたあさイチの公式サイトを探してみましたが見つかりませんでした。こちらのサイトで詳しく紹介されていました。
あさイチ座りすぎで死亡率がアップ!対策に効果的なこまめな動きとは? | はむそに!
ずっと立って仕事をしなくてもいいようです。逆にずっと立ったままの人は同じ姿勢にならないと、下肢静脈瘤という病気の危険性もあるとのことです。この対策として適度にふくらはぎをマッサージするとか、歩くとか、気を付ける必要があります。
集中したい時は座った方がいいこともある
座ってやるのに向いている仕事もあります。私の場合、集中して書類を作成したい時やプログラミングをする時は、電話が鳴らない部屋で座って仕事をさせてもらうことがあります。そうすると落ち着いてできます。立つとアクティブに外側に意識が向き、立つと集中して自分の中に意識が向く。そんな感じがしています。臨機応変に使い分けていくのがよいでしょう。そういうことを考えると小公式デスクで導入するのはいいかもしれません。
30分に1度は立ち上がろう
ためしてガッテン
2016年11月16日の放送で座りっぱなしの害が紹介されていました。NASAの研究による新たな知見です。
急激に老化が進む宇宙空間と同じことが座りっぱなしだと起きてしまうそうです。そのカギは耳の中の奥にある耳石が動かなくなることだそうです。非常に面白いお話でした。
こわいですね。これを防ぐにはずっと立ちっぱなしでいる必要はなく、30分に1回立ち上がればいいそうです。
▼番組の内容がNHKのサイトで紹介されています。
血液循環を良くしましょう
とにかく、血液循環をよくすることが大切です。わざわざ机まで変える必要があるのかは、それぞれの健康状態や生活環境で異なります。
私の場合は集中すると立つのを忘れてしまうので、デスクを変えて強制的に立ったことは非常に意義がありました。最近は自宅でも出来るだけ立つように気をつけています。
パソコン作業は集中しているとあっという間に時間が経ってしまいますよね。立っていると足が疲れてくるので、自然に程よいところで休憩を入れたくなります。「そんなのしんどい」って思われるかもしれませんね。立っているのがいいか、座っているのがいいか人それぞれです。無理のない範囲で試してみてはいかがでしょうか。
私は以前フィットネスクラブに通っていましたが続きませんでした。通うのに時間もかかりますしね。机をスタンディングデスクにかけるだけで仕事中でもトレーニングができて時間短縮になります。もちろん「出来るだけ階段を使う」ように気をつけています。
自宅でもアイデア出しはスタンディングでやっています。